オープンエンド型システムに続いて、ミニマムリスクハイリターン型システムを解説させていただきます。
オープンエンド型は負けを回収する考え方でしたが、ミニマムリスクハイリターン型は、小さく負け大きく勝つことを目指すシステムです。どれくらい負けるかを予め予測できるので、オープンエンド型よりはパンクの危険は少ないでしょう。
このシステムは勝ち運に乗れるかどうかが鍵となります。上手くストリーク(一方に勝ちが偏ること)をつかめば莫大な利益を得ることも可能ですが、チョッピー(勝ちと負けが交互にやってくること)になると損害だけが積み重なっていくことになってしまいます。もちろん勝敗の波をコントロールすることは不可能です。
ミニマムリスクハイリターン型の典型です。方式は逆マーチンゲールです。
つまり、勝ったら賭け金を2倍にします。負けたら最小単位に戻ります。勝ち続ければ莫大な利益をもたらします。たとえば12回連続で勝てば、1単位から始めても、利益は4,095単位になります。
逆にたとえ12連敗しても損害は12単位ですみます。精神的にも余裕を持てるでしょう。ただし、連勝時の止めどきは予め決めておかなければなりません。
このシステムを発動させるには、まず2連勝する必要があります。1回目1単位、2回目1単位を連勝しますと、合計で2単位利益が出ています。3回目はその浮いた2単位にさらに1単位を追加して3単位賭けます。仮に3回目で負けても1回分の1単位を失ったに過ぎないと考えましょう。
3回目で勝てば、4回目は利益の半分である1.5単位を残し、残りの1.5単位は3回目で賭けた3単位に上乗せして合計で4.5単位を賭けます。5回目以降も同じです。負けるまで利益の半分を残し、前回の賭け金に利益の半分を上乗せしていきます。
このシステムではパーレイシステムと同様に、勝ち運に乗ると資金が雪だるま式に増えていきます。パーレイシステムと異なるのは、負けたときにいくばくかのチップが残ることです。1回の負けで、今まで増やしてきた分をすべて失うのは嫌だという方には向いていると思います。
3回という短期決戦に限定するシステムです。連勝はそんなに長く続かないという発想が根底にあります。一気に勝敗を決しようとするシステムのため、賭け方はパーレーシステムより攻撃的です。1回目に1単位を賭けます。
勝ったら2回目は1回目の配当である2単位に、さらに1単位を追加して3単位を賭けます。2回目も勝ったら、3回目は2回目の配当6単位にさらに1単位を追加して7単位を賭けます。3回目で勝てば14単位の配当で11単位の利益となり終了です。3回目で負けても3単位の損失に過ぎません。
もちろん5回まで賭け続けるパロリオブファイブなども可能です。ただし連勝はそうそう続きませんので、あまり欲張るとせっかくの利益を失うことになります。止め時には十分気をつけましょう。
このパロリシステムは、配当全部に1単位を追加していきますので、リバース・グランド・マーチンゲールシステムといってよいのかもしれません。
マイク・グッドマンがその著書「How to Win」で公表したシステム戦法です。最初に1単位を賭け、勝てば次に2単位、さらにその次も勝って連勝すれば次は3単位、3連勝すれば次は5単位、4連勝以降はそのまま5単位を賭け続ける戦法です。負ければ1単位に戻ります。
5連勝以上することはなかなかないと考えて、グッドマンは5のフラットベットで止めたのでしょう。たとえ4連敗しても、負けはたった4単位です。
ボブ・バーネットが南フランスのカジノをギブアップさせたと伝えられるシステム戦法です。4戦を1シリーズとして考えます。グッドマンのシステムと同じように、勝てば次は3単位、さらに次も勝って2連勝すれば2単位、3連勝すれば次は6単位を賭けます。負ければその時点で1単位に戻ります。
グッドマンのシステムとの大きな違いは、4戦目を勝っても1単位に戻ることです。グッドマンのシステムでは勝ち続ける限り5単位をフラットベットで賭け続けますが、バーネットのシステムの場合は4戦目を6単位賭けて勝っても次は1単位に戻って新しいシリーズを始めるのです。
※もともとバーネットのシステムは4の倍数で構成されていました。つまり、4-12-8-24だったのです。このシステムで上手く勝てないと次のシリーズは、25%をカットして、3-9-6-18でチャレンジします。これでも上手く勝てないときは、次のシリーズは、最初のシリーズから50%カットして、2-6-4-12としてチャレンジするのです。これで勝てないときは、明日に備えるために、カジノから立ち去ったのでした。
キャンセレーションシステムの逆のやり方です。つまり、最初に負けてもよい金額を設定し、それを適当に分割し数列を作ります。
たとえば、10単位負けてもよいのであれば、(1,2,3,4)とします。次に最初と最後の数を足し合わせて、それを最初の賭け金にします。
例の場合ですと、1+4=5単位を最初に賭けます。2倍のオッズに賭けるのが基本です。負ければ数列の最初と最後を消します。例ですと(2,3)となります。勝てば、賭けた金額を数列の最後に追加します。例ですと、(1,2,3,4,5)となります。
以下、同じように繰り返して、数列がなくなれば、また新たに数列を設定してやり直します。数列が消えたときは、自分で設定した金額を損失として計上することになります。勝ち続けると数列が膨らみますが、どこで止めるかは各自の裁量となります。
厳密にはミニマムリスクハイリターン型ではないかもしれませんが、勝ち続けると資金が一挙に膨らみますので、こちらに分類しました。
このシステムは簡単で、常にバンクロール(原資)の10%を賭け金とします。それだけです。賭けるところは2倍のオッズでも100倍のオッズでも構いません。また1度に何箇所賭けてもよいです。
たとえばバンクロールを100単位、2倍のオッズのところに賭け続けたとします。勝ち続けますと、100→120→144→172→206(小数点以下切り捨て)とたったの5回で2倍になります。逆に5回負け続けても、100→90→81→73→66(小数点以下切り捨て)と半分以下にはなりません。
なお、応用というわけではないのですが、10%を5%あるいは1%とすることも可能です。パーセンテージを少なくすれば、それだけ分散が小さくなります。