谷岡一郎先生は、ギャンブルに対する考察がたいへん鋭い先生です。日本の学者の中では、間違いなく第一人者でしょう。確率・統計、マネジメント、法律などなど多方面からのアプローチを行っていらっしゃいまして、そのすべてが精緻で勉強になります。読んで絶対に損はないと思います。
著者:谷岡一郎
出版社:PHP研究所
本体価格:660円
谷岡先生は、おそらく日本国でギャンブル(特にカジノ)の第一人者ではないでしょうか。ここで挙げたものの他にギャンブル関連の著書は多数あります。
この本では、巷間伝えられるギャンブルに関する迷信や必勝法を、統計学からのアプローチでバッタバッタと切り捨てていきます。説得力にたいへん優れていますので、管理人は全く反論できません。というか誰も反論できないでしょう。
ギャンブルに関するウソを暴いた後で、「確実に負ける賭け方」とその逆の「効率的な賭け方」(といっても必勝ではなく、たまに勝てるかもしれない方法)について、これもまた統計学からのアプローチで、理論的に説明されています。
要は分散を大きくする賭け方(ロングショット狙い)がよいということです(ただし的中率は非常に低いので大敗の可能性も同様にあります)。
競馬では、乗峰栄一氏のような大穴狙いが、もしかすると勝つかもしれない賭け方となります。本命党は時間がかかるかもしれませんが、必ず底に沈むのです。意外な事実かもしれません。詳しくお知りになりたい方は、この本を是非お読みになってください。
著者:谷岡一郎
出版社:講談社
本体価格:860円
(1)の発展形ともいえる本です。ブルーバックスの刊行からか、数学の本としての趣きが強く、統計学を少し知っていないと読むのに苦労するかもしれません。しかし、内容はたいへん分かりやすいです。この本では、ギャンブルでおなじみの期待値・控除率・大数の法則・独立事象(例:ルーレット)・従属事象(例:ブラックジャック)などを、数式を用いて詳しく説明しています。
谷岡先生は、大数の法則を打ち破る法則は絶対になく、また世の中に出回っている絶対儲かるというギャンブル必勝本はウソであると結論づけていらっしゃいます。唯一の必勝法は、ブラックジャックのカウンティングとのことです。
後ろから2番目の章で、スポーツブッキングで使う多変量解析について述べられていて、これもまた参考になりますが、でもそうそう簡単に理解できるものではないと思います。