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フォーチュンラウンジ問題

カジノマイスター(Casinomeister)が、2週間位前にフォーチュンラウンジグループを推薦カジノ(Accredited Casinos)リストから除外しました。

あるプレイヤーがグループカジノのロイヤルベガスカジノ、ベガスタワーズカジノでアカウントがロックされたという書き込みがあったことが発端のようです。その後、このスレッドは大量の書き込みが入っています。

マイスターによれば、フォーチュンラウンジに対しては不満爆発とのことです。そして、今週ついにプレイヤーからの苦情についてはもはや追いかけることはしないこと、フォーチュンラウンジグループに苦情がある場合は、eCograに相談してほしいことを発表しました(マイスターは、2週間の家族旅行に出かけるとのことです)。

問題は、カジノが問題としているプレイヤーの行為が規約(Terms&Conditions)に書かれていなかったことです。

プレイヤーは、同じグループの複数カジノでアカウントを短期間に開設し、サインアップボーナスをもらいました。そして最低賭け額条件をリスクの低い賭け方でクリアしました。

このことを、カジノ側は疑わしい行為(はっきり言えばボーナス乱用)としてアカウントをロックしたわけです。

マイスターは、もしブラックジャックで一撃ベットしてほしくなければその旨を、フレンチルーレットで賭けてほしくなければその旨を書いておかなければならないと言っています。

つまり、「プレイヤーに行ってほしくない行為は、最初から規約(Terms&Conditions)に書いておけ。書いてないことをプレイヤーが行って勝った場合、それはカジノが負担を負うべきだ。」ということです。

なるほど、一理あります。

しかし、私は、この件はともかく、一般論として全面的には賛成できません。なぜなら、排斥されるべき行為をすべて記述するのは不可能に近いからです。

プレイヤーの中には、規約(Terms&Conditions)に書かれていなければ何をやってもよいと考えている人もいるかもしれません。

はたしてそうでしょうか?

たとえば、刑法であれば、確かに条文に書かれていないことで罰してはいけません。刑法の機能は、法益保護と自由保障にあります。このうち、自由保障に関しては、やってはいけないことを条文中に明記することによって達成することができます。すなわち、罰せられる行為を明記することによって、その他の行為は自由であると保障されるのです。

刑法は国家権力の刑罰権の行使という強大な権利行使を規定しています。もし条文に書かれていない行為で罰せられたら、国家の恣意を許すことになります。だからこそ厳格に運用され、被告人に不利益な類推解釈は禁止されているのです。

翻って、私人間の争いは民法等が適用されることによって解決されます。フォーチュンラウンジグループとプレイヤーの争いもそうです(もちろん日本国の法律は適用されませんが)。

紛争解決にあたっては、条文がそのよりどころになります。しかし、すべての紛争について条文が定めているわけではありません。しかし、条文に書かれていないからといって、裁判所は解決しないわけにはいきません。

ではどうするかといいますと、解釈で解決していくわけです。この条文の趣旨はこうだから、同じような事柄だから類推適用しようとか、いろいろ行って当事者が納得いくように解決するわけです。

だからこそ、私はあくまで一般論としてすべての禁止行為を細大漏らさず規約(Terms&Conditions)に書いておかなければならないという意見には全面的には賛成できないと述べたのです。

では、今回の件はどうでしょうか。

ボーナス乱用に関しては、多数のボーナス乱用行為があったおかげ(?)で、禁止行為についてはかなり確立されています。他のグループでもきちんと書いているところもあります。

判例の集積ではありませんが、ボーナス乱用行為の集積で、カジノ側もボーナス乱用に関しては精度の高い規約(Terms&Conditions)を制定することができたはずです。

また、複数アカウントでのボーナス獲得やリスクの低い賭け方というのは、今までのボーナス乱用行為から予見可能だったはずです。

しかし、100%フォーチュンラウンジグループに非があるかというとそうでもないと思います。

ボーナスは、あくまでこれからもカジノへ来てもらうことに対するサービスです。

プレイヤーは、ボーナス奪取だけを目的としたととらえられても仕方のない行為をしてしまっています。

結論は難しいですが、フリープレイボーナスで増やした分だけではなく購入していた分もあるのであれば、少なくとも購入分は返還すべきでしょう。またアカウントロックについては、解除すべきでしょう。その上で今後はプロモーションのオファーを一切行わなければよいのですから。

以上、あくまで愚見です。違う意見をお持ちの方は、きっといらっしゃるでしょう。私はそれを否定しません。それぞれいろいろな見解があってしかるべきだと思っています。

ただ一つ言えるのは、今後はグループカジノで短期間に複数アカウントを開設してボーナスをもらうことや、リスクの低い賭けを行って最低賭け額条件をクリアしようとするのは、たとえ規約(Terms&Conditions)に書かれていなくても避けるべきということです。

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