日本では、ウォッカがクリフジ以来64年ぶりに東京優駿(日本ダービー)を制しましたが、アメリカでは102年ぶりに牝馬がクラシックレースであるベルモントS(G1)を勝ちました。
ターニャ(Tanya)以来の快挙となったその馬の名は、ラグズトゥリッチーズ(Rags To Riches)です。どこかで聞いたことがある名前です。
そうです、クリプトロジックのプログレッシブスロットであるラグズトゥリッチーズスロット(20ライン)です。
ラグズトゥリッチーズは、前年の2006年にベルモントSを制したジャジル(Jazil)の弟です。父がエーピーインディ(A.P.Indy)なので、兄妹制覇とともに父子制覇ということにもなります(ちなみにジャジルの父はシーキングザゴールド(Seeking the Gold))。
ラグズトゥリッチーズはベルモントSに至るまで牝馬戦線で楽勝を続けていました。前走のケンタッキーオークス(G1)でも4.1/4差の完勝でした。さすがキーランドセプテンバーセールで190万ドルという高値で取引された馬です。
ケンタッキーオークス後は、牡馬戦線に路線変更し、まずはベルモントSに挑戦したのでした。プリークネスS(G1)を勝ったカーリン(Curlin)に続く2番人気に支持されました。
レースは、シーピーウェスト(C.P.West)が逃げて早くもなく遅くもない淡々としたペースで進みました。ラグズトゥリッチーズはスタートで躓いたもののすぐに体勢を立て直し、外々を回りながらも先行してレースを進めます。気分良く走っていました。
直線に入り、早めに仕掛けたカーリンに並びかけます。直線では、終始内を回ったカーリンと外から襲いかかったラグズトゥリッチーズの一騎打ちとなりました。
外からラグズトゥリッチーズがかわしますが、カーリンが内から差し返し勝負あったかと思いました。しかし、再びラグズトゥリッチーズが前に出てそのままゴールしました。
調教師のトッド・プレッチャー(Todd Pletcher)師は、2004年から3年連続でエクリプス賞を受賞するほどの名トレイナーですが、意外にもこれが29回目でのクラシック初勝利となりました。ゴール前の叩き合いのところで絶叫する彼の姿が放映されていましたが、勝利を確信した瞬間、狂喜乱舞していました。いかに三冠レースを勝つのが難しいかを如実に物語っています。
またジョッキーのジョン・ベラスケス(John Velazquez)騎手もクラシック初勝利となりました。ラグズトゥリッチーズの主戦騎手はギャレット・ゴメス(Garrett Gomez)騎手なのですが、彼はラグズトゥリッチーズがベルモントS参戦を決める前にハードスパン(Hard Spun)の騎乗依頼が回ってきたため、そちらに乗ることになっていたのでした。
そのハードスパンは、距離が長かったのか、直線入口で先頭に並びかけるもついていけず、4着に敗れています。
ラグズトゥリッチーズは、この後アラバマS(G1)に行くのか、それとも牡馬戦線に行くのか興味深いところです。是非ともケンタッキーダービー馬ストリートセンス(Street Sense)との対決を見てみたいものです。
なお、ストリートセンスはプリークネスS(G1)でカーリンにゴール直前でかわされ敗れたため、ベルモントSは回避しました。夏以降に備えるとのことです。トラヴァーズS(G1)あたりで復帰するかもしれません。