2007年8月15日付け日経金融新聞7ページ国際面に「投資先 自動的に選ぶ「クオンツヘッジファンド」 米で多額損失相次ぐ」との記事が掲載されていました。
クオンツ運用では、コンピュータが予め設定されたモデルに従って自動的に売買を行います。当然、過去の相場の動きから導きますので、過去と同じような動きになれば利益を上げることができます。
ところが、ランダムウォークになりますと、お手上げになってしまいます。今回のサブプライム問題に端を発する株価の乱高下については、想定外だったようです(記事中に登場するストラテジストの方によりますと、クオンツ運用のモデルは過去45年超の相場の動きをもとに形成されているとのことです)。
クオンツ運用のヘッジファンドの中には、30%の損失を出したところもあるようです。
自動売買は人間の感情が入らないので機械的に売買を行うことが利点です。人間ですと不安と恐怖に煽られて売るべきではないときに売ってしまったりします。それがコンピュータであれば、そういうミスはしません。
しかしながら、モデルの前提条件が崩れると損失があっという間に膨らんでしまいます。人間であれば、漠然とであっても何かおかしいと感じたときに臨機応変に運用を停止することができます。コンピュータの場合、与えられたプログラムを忠実に実行し続けますので、今度は機械的に売買を行うことが逆にデメリットになってしまいます。
20年前の1987年10月19日(月)に起きたブラックマンデーは、損失確定(損切り)のためのシステムトレードが原因であるとも言われています(正確な原因は分かりません)。
1日だけでS&P500は、282.25から201.50まで80.75も下落しました。30%近い大暴落です。ブラックマンデーに比べれば、最近の下落は気にするようなことではありません。少なくともブラックマンデーを経験している私にとっては・・・・・
ちなみにブラックマンデーの前にS&P500のインデックスファンドを購入した人は20年経った現在、その資産は5倍超に増大しています。ここでもパッシブファンドの優位性、そして単純なバイアンドホールド(買い持ち)戦略の有効性が実証されています。