恐れていたことが現実になったという感じでしょうか。円キャリートレードの巻き戻しです。
私は、いつか起こると思って為替取引はずっと控えていました。
先週は、サブプライム問題が波及して一気に巻き戻しが起こりました。特に2007年8月17日(金)は激しく、東京時間で一時111円台にまで突入しました。
私はサラリーマンなので、その時間はトレードできませんでした。帰宅してみると、米連邦準備理事会(FRB)が公定歩合を6.25%から5.75%に0.5ポイント引き下げるとの声明が発表されていました。
ドルに安心感が出たのか、ジワジワと円が下げていき1ドル=114円まで逆戻りとなってしまいました。
他の通貨もおおむねドル円と同じような動きでしたが、キウィ(ニュージランドドル)円は激しかったです。7月下旬には95円くらいだったものが、8月17日には一時74円台まで下落していました。取引量がドル円より遥かに少ないので、相場が一方向に傾くとどうしてもこういう急激な変動が起きてしまいます。
「日本酒が続く限り、パーティは続く。」といわれていましたが、パーティはあっという間にお開きになってしまったのでしょうか。
なお、ドル円は、ここ1ヶ月くらいで10円程度の円高になりましたが、これは驚くに値しないのかもしれません。
1998年にLTCMが破綻したときは、10月8日から翌9日の2日間でなんと20円もの幅で円高になったことがあります。このときはさすがに私も驚きました。
現在は当時と比べて流動性の厚みが違うとは思いますが、いつこのような超のつく急激な変化が起こっても不思議ではないと思っています。
今回は、もしかすると115円でストップロスを入れていた方、あるいはロスカットされてしまった方が多くいらっしゃるかもしれません。115円は心理的な抵抗線だからです。それにオプションの防戦買いもあったはずです。
でも、それは万能ではありません。今回の巻き戻しがそれを証明してしまいました。逆に115円が突破されると一気に114円、113円と円が急騰してしまいます。
今後どうなるかは分かりませんが、110円割れもあり得ることは頭の片隅に入れておいた方がよいのかもしれません。