2007年12月4日(火)付け日経金融新聞3ページ金融総合面に興味深い記事が掲載されていました。
第一生命経済研究所の調査によりますと、国内で株式や株式投資信託を保有する人のうち60歳以上の割合が2007年6月末時点で84.8%に達するとのことです。
このうち70歳以上が全体の45.2%と最も高く、次に60代の39.6%と続き、最低が20代の0.19%であるということです。
このことから、日本の富は均等に分配されているのではなく、高齢者に圧倒的に偏っていることがうかがえます。
20代の0.19%は異常に少ないです。財産を持っていないこと、それから投資に興味がないことが主な原因でしょうか。
この調査結果から、複利効果が望めず長期資産形成には不向きな毎月分配型投信が売れている理由がよく分かります。
分かりやすいということもあるでしょうが、高齢者は10年、20年を待つわけにはいかないからです。
子・孫など後の世代に託すという考えもありますが(チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」には、この考えが掲載されています。)、やはり資産は自分で使い切りたいと思う人が多数と思われます。
だからこそ、運用しながら使い続けるということになります。
私は、なぜ毎月分配型投信が売れるのか不思議でしたが、理由が分かった気がします。
しかしながら、記事でも触れられていますが、若年世代は長期投資家にならないと資産形成が効率よくできないです。
若年世代に資産形成方法をどのようにアピールしていくかが喫緊の課題となるでしょう。
なお誤解があると困るので予め申し上げておきますが、私はデイドレーダーなどの短期投機家を否定はしません。
専門家のように、短期投機家はリスクテイクをしてくれて市場に流動性を提供してくれるからだなんてことは言いません。これは副次的な効果ですから。だいだい、誰もそんなこと考えて投機しません。あくまで儲けるために投機するのです。
要はお金が殖えればよいのです。それぞれ人によって合う方法と合わない方法があります。
長期向きの人は長期で、短期向きの人は短期でというように、自分にとって得意なフィールドで勝負するのが一番だと思っています。