2007年12月5日(水)付け日経金融新聞3ページ下段広告「賢く生きるためのAIG金融豆知識 2007年第45回REIT編」からです。
クイズ形式になっていて、今回はREITの歴史について触れられていました。
REIT(Real Estate Investment Trust)とは不動産投資信託のことです。不動産を証券化し、小口に切り分けることで小規模の資産しか持たない個人も不動産に投資できるようにしました。
最近では、株式・債券といった伝統的な資産への投資を補完する意味で、オルタナティブ投資(代替資産への投資)の一環として採用されることが多くなってきました。不動産は、株式・債券とは違った値動きをする傾向があるのです。
REITの歴史は意外に浅く、アメリカで1960年に創設されたのが最初です。次いで1969年にオランダ、1970年にオーストラリアでREITが誕生しています。
日本では、J-REITとして、2001年9月1日にその第一号が東京証券取引所に上場されました。
2007年に入って、イギリス・ドイツで相次いで上場され、現在は20ヶ国でREITが上場されています。
REITの時価総額ですが、2005年12月末に約50兆円だったものが2007年8月末に約80兆円へと膨らんでいます。そのうちアメリカが約48%を占め、次いでオーストラリア約16%、日本約6%となっています。
私が思うに、世界全部で約80兆円ということは、まだまだ規模が小さいということです。オルタナティブ投資としてREITは有望なのかもしれませんが、東証一部の株式時価総額が現在だいたい500兆円を超えるくらいですから、他のマーケットに比べてまだまだ小さいのです。
つまり流動性に乏しくなる危険性があります。J-REITの板をご覧いただくと分かりますが、どこぞの新興企業の株式の板かと見間違えるほどの閑散ぶりです。買いと売りで20,000~30,000円くらい離れていることすらあります。
現在の日本の不動産市場は、私は全体的に割安と思っていますが(サブプライム問題の余波で外資が手を引いてしまったからです)、まだまだ流動性に乏しいので現在は投資対象とするには時期尚早かなと思っています。