一般にハウスエッジが低いゲームとして、ブラックジャックが広く知られています。
ですが、このクラップスはブラックジャックに匹敵するほど、あるいはルールによってはブラックジャックを上回る期待値の高いゲームです。
最低賭け額条件をクリアする際に除外ゲームとなっていることや、ルールが分かりづらくて敬遠される傾向にありますが、ハウスエッジが極めて低い優秀なゲームですので、是非活用したいゲームです。
クラップスの賭け方には、数多くの種類があります。賭け方が多いがゆえに、クラップスを嫌いになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、2つの賭け方さえ覚えてしまえば、後は覚える必要はありません。なぜなら、これから述べる賭け方以外は、どれもハウスエッジが高いため使う必要がないというか使うべきではないからです。
それでは、覚えるべき賭け方は何かと申しますと、パスラインベット(Pass Line Bet)とドントパスラインベット(Don't Pass Line Bet)になります。この2つをまとめてラインベットと呼びます。
パスラインに賭けるときは、テーブルの下に書かれている"PASS LINE"というラインにチップを置きます。逆にドントパスラインに賭けるときは、"PASS LINE"のすぐ上にある"Don't Pass Bar"と書かれているラインにチップを置きます。
パスラインとドントパスライン、この2つは相反する賭け方です。
勝敗のつき方は、一投目と二投目以降で異なります。
一投目のことをカムアウトロール(Come Out Roll)と呼びます(二投目以降はカムロール(Come Roll))。
カムアウトロールで、7または11が出るとパスラインの勝ち(ドントパスラインは負け)です。逆に2,3が出るとドントパスラインの勝ち(パスラインは負け)です。勝てば、それぞれ2倍の配当がもらえます。
12が出た場合は、ドントパスラインは引き分け、パスラインは負けになります。つまりカジノは、カムアウトロールの12で僅かなハウスエッジを稼いでいることになります。
カムアウトロールが4,5,6,8,9,10だった場合は、出た目がポイントとなり、二投目以降に勝負が持ち越されます。
ちなみに、1のゾロ目はスネークアイ(Snake Eyes)と呼ばれています。6のゾロ目はボックスカー(Box Cars)です。
マイクロゲーミングのクラップスでは、3が出ますと"Craps Three!"と叫んでいます。でも1のゾロ目は"Snake Eyes!"と叫んでいます。
クラップスの醍醐味といえるのがこのオッズ賭けです。パスライン、ドントパスラインともにできます。ドントパスラインのオッズ賭けのことを、特にレイオッズ(Lay Odds)と呼びます。
ポイントが決まりますと、テーブルの上方に"On"と書かれたマークが置かれます。
いったんポイントが決まってからは、ポイントの目が出るか、または7が出るかまで勝負が続けられます。この2つ以外の目はすべて無勝負となります。
賭け方ですが、パスライン、ドントパスラインともオリジナルベット(Original Bets)の右隣に置きます。明確には分からないかもしれませんが、画面をクリックしていますとチップを置けるところが判明するはずです。
ランドカジノの場合、ドントパスのレイオッズは、オリジナルベットの上に少しずらして置きますが、オンラインカジノの場合はたいていパスラインと同じくオリジナルベットの右隣に置きます。
そして、オッズ賭け自体に関しては、なんとハウスエッジはありません。期待値は100%です。ですから、チップを置けるだけ置いた方が、オリジナルベットとオッズを合わせたハウスエッジが減少して有利になります。
しかし、当然のことながら、オッズ賭けには限界があります。カジノによって異なりますが、オリジナルベットの2~3倍までとしているところが多いようです。たとえば1ドルをオリジナルベットしていれば、3ドルまでオッズ賭けができることになります。
The Wizard of Oddsによれば、オッズ賭けが3倍できる場合のハウスエッジは、パスラインで0.471%、ドントパスラインで0.341%になるそうです。
ドントパスの方が有利なのですが、賭け金額が大きくなります。その理由は下で説明させていただきます。
オリジナルベットに対する配当はパスライン、ドントパスラインともに2倍です。
ですが、オッズ賭けに対する配当はパスラインとドントパスラインで異なります。ポイントの目が出る確率と7が出る確率が異なるからです。配当はその出現確率に比例しています。
| ポイント | 出現確率(パスライン:ドントパスライン) | オッズ(パスライン)の配当 | オッズ(ドントパスライン)の配当 |
|---|---|---|---|
| 4,10 | 1 : 2 | 2 to 1 | 1 to 2 |
| 5,9 | 2 : 3 | 3 to 2 | 2 to 3 |
| 6,8 | 5 : 6 | 6 to 5 | 5 to 6 |
たとえばポイントが10に決まったとします。このとき、二投目以降のパスラインの出現確率は3/36、ドントパスラインの出現確率は6/36、出現確率比は1:2です。
そして配当は出現確率の逆に比例します。つまり、パスラインのオッズ賭けは3倍(2 to 1)、ドントパスラインのオッズ賭けは1.5倍(1 to 2)になるのです。
仮に1ドルをドントパスラインに賭け、ポイントが10に決まり、さらにオッズ賭けとして3ドルを賭けたとします。
このとき二投目以降に7が出ればドントパスラインの勝ちとなり、オリジナルベット1ドルの2倍とオッズ賭け3ドルの1.5倍の合計6.5ドルを配当としてもらえます。
逆に1ドルをパスラインに賭け、さらにオッズ賭けとして3ドルを賭けていた場合、もしポイントである10が出れば、オリジナルベット1ドルの2倍とオッズ賭け3ドルの3倍の11ドルを配当としてもらうえます。
同じ金額を賭けても出現確率が高い分だけ、パスラインのオッズ賭けの方が配当が低くなります。逆にパスラインは出現確率は低いですが、少ない金額でドントパスラインよりも大きな配当を狙うことが可能です。
ランドカジノですと、クラップスは客vsカジノの図式が色濃く出ますので、シューターすなわちパスラインに賭けないと気まずい雰囲気になるようです。オンラインカジノの場合は、通常は一人で賭けますのでどちらに賭けるかはプレイヤーの好みの問題となると思います。
テーブルの中央に"COME"と書かれたライン、その左上方(カジノによっては右上方)に"Don't Come Bar"と書かれたラインがあります。これらはパスラインとドントパスラインと同じ賭け方です。
なぜ別にあるかと申しますと、既にラインベットの勝負が始まり、しかも無勝負が続いている場合、他のプレイヤーはラインベットに参加できません。
そこで現在続いているラインベットとは別にラインベットを行いたい場合、カムベットとドントカムベットを行います。ランドカジノのでは多くのプレイヤーが参加するので、カムベットとドントカムベットも使われる余地がありますが、オンラインカジノではほとんど使われないと思います。