「いわゆるオンラインカジノ必勝法・攻略法について」で、Eブック、ネットオークション等で出回っているオンラインカジノ必勝法・攻略法がインチキであることを述べさせていただきました。
にもかかわらず、オンラインカジノ必勝法・攻略法は、妖しい輝きを放ち、純粋な人々の心を幻惑します。
しかしながら、何か素晴らしいテクニックが隠されているのではないかと、わらをも掴む思いで、大枚はたいて非常識な価格で販売されているオンラインカジノ必勝法・攻略法を手に入れても、結局その淡い期待は見事に裏切られるだけではないでしょうか。
ここで、私は巷で販売されているであると思われるオンラインカジノ必勝法・攻略法を考えてみました。自分が販売するのであれば、どういう必勝法・攻略法を売るだろうかという視点で考えてみました。
「いわゆるオンラインカジノ必勝法・攻略法について」と重複する部分もありますが、その点はどうかご容赦願います。
(1)ボーナス奪取系 Part1
サインアップボーナス(ウェルカムボーナス)をひたすらもらいまくり、リスクの低いゲームで最低賭け額条件(Minimum Wager Requirement)を突破する方法です。
2004年くらいまでは有効な方法で、当サイトでも掲載していました(あるオンラインカジノからの猛抗議により削除しました)。
たとえば、100ドル購入で100ドルのボーナスをもらったとします。最低賭け額条件が(購入+ボーナス)×5倍の1,000ドルであれば、ブラックジャックで1ドルのフラットベットでひたすら基本戦略どおりに賭け続けます。
ブラックジャックはルールによってハウスエッジ(控除率)が異なりますが、仮に0.5%とした場合、理論上1,000ドル×0.5%=5ドルを失うだけとなります。つまりボーナス100ドルのうち95ドルを、ただでもらえことになるのです。
しかしこの方法は危険と隣り合わせです。カジノから見れば本来のボーナスの使い方ではないからです(カジノはいろいろなゲームをプレイしてほしいために、ボーナスをプレゼントしています)。現実にアカウントロックされた方が何人もいらっしゃいました。
もっとも現在では、カジノがボーナス最低賭け額条件を厳しくしたこと、除外ゲームを増やしたこと、ゲームごとにカウントされる額を変えたことなどにより、この攻略法はほぼ無力化しています。
また、グループカジノではサインアップボーナスは1回にするといった制限措置を加えたり、そもそもボーナス乱用指定国として、その指定された国のプレイヤーには一切ボーナスを与えないなどの措置をとるところも出ています。
なお、たまたまリスクの低いゲームが、除外ゲームから外れていることがあります。カジノウォーが新しくリリースされたときなどは、規約の改正が間に合っていないカジノが結構多くありました(現在では改正されています)。
その間隙を突いて最低賭け額条件をクリアした方もいらっしゃったようですが、これは妥当な方法とはいえないと思います。もし無効といわれても文句はいえないところです。
規約に書かれていないから問題はないという考えは禁物です。あくまでカジノとプレイヤーの間は私法の問題だからです。刑事事件であれば、罪刑法定主義が成り立ちますが、私人間で発生した疑義で規約に書かれていないことについては、解釈や条理などで決することになります。
販売されているオンラインカジノ必勝法・攻略法には、この危険性まで言及されていないかもしれません。非常に高価なオンラインカジノ必勝法・攻略法を購入して損失を出し、さらにアカウントロックされてしまっては、まさに踏んだり蹴ったりです。
(2)ボーナス奪取系 Part2
サインアップボーナス(ウェルカムボーナス)の中には、スティッキーボーナス(Sticky Bonus)と呼ばれるものあります。
スティッキーボーナスは、最低賭け額条件をクリアしてもボーナスを引き出せないという特殊なボーナスです。その分、最低賭け額条件は低く抑えられているのが通常です。
このスティッキーボーナスを購入額とともに一発でブラックジャック等で賭け(私は「一撃ベット」と命名しました)、期待値を上げます。
たとえば、100ドル購入して100ドルのスティッキーボーナスをもらった場合、手持ち資金は200ドルあります。この200ドルをブラックジャック等で賭けます。勝てば400ドル(ブラックジャックなら500ドル)になります。負ければゼロになりますが、失うのは購入した100ドルだけです。
単純に勝率50%で勝てば2倍になるとして、勝ったときにスティッキーボーナスの100ドルを差し引いても300ドルをもらうことができるので、期待値は150%と100%を上回ります。
このスティッキーボーナスは、特にプレイテック系のオンラインカジノが客集めのために乱発していたようですが、最近ではめっきり減少傾向にあるようです。ゆえに現在では、ほぼ無力化したといってよいでしょう。
それに、もしこの方法を繰り返したとすれば、プレイテック系オンラインカジノはボーナス乱用(Bonus Abuse)認定に厳しいこともあって、すぐにアカウントロックされる可能性が高くなるでしょう。
そもそもあり得ないような高額のボーナスを乱発するようなカジノには近づかないほうが賢明でしょう。
(3)ボーナス奪取系 Part3
上記(2)で述べさせていただいたスティッキーボーナスの応用です。こちらは、少し手が込んでいます。
単独ではなく、複数のプレイヤーで行うことがポイントです。
まずスティッキーボーナスを、それぞれのプレイヤーがもらいます。説明を分かりやすくするために、2人のプレイヤー(AとBとします)がそれぞれ100ドルを購入して100ドルのスティッキーボーナスをもらうこととします。
次にライブゲームのルーレットで、Aが赤に200ドル、Bが黒に200ドルを同時に賭けます(ゼロが出たらおしまいなので、ゼロに2,3ドル賭けてもよいです)。
ここで赤が出れば、Aの残高は400ドル、Bの残高はゼロになります。この後、Aはブラックジャックなどのリスクの低いゲームで最低賭け額条件(Minimum Wager Requirement)を突破します。
※使用するゲームは必ずしてもルーレットではなくてもよいです。
その結果、400ドルがAの残高に残ったとします。ステッキーボーナスが100ドルですので、Aが引き出せる金額は300ドルです。この300ドルをBと山分けします。するとAとBが得られるのは150ドルずつということになります。
購入に要した費用は100ドルずつなので、AとBはそれぞれ50ドルずつを目出度く獲得したことになります。
単独ではなく共同で行わなければなりませんので、相当の信頼関係がなければできません。
そこで、この応用として一人で複数アカウントを開き、別人のフリをして賭けるという方法が考えられます。しかし、複数アカウントを持つことは、多くのオンラインカジノで違反行為にあたります。常識で考えてみても許される方法ではないので、やめた方が無難でしょう。
一人で行うのはともかく複数で行う方法については、オンラインカジノの側でも禁止することは難しいかもしれません(ただし、オンラインカジノの側はこの方法を知っているようです)。
ですが、裏切りが発生しやすいとも思われます。たとえば、最低賭け額条件消化中に全部なくなってしまったなどど嘘をつき、併せてプレイチェック画像を改ざんすれば、全額を独占することも可能になってしまいます。
(4)マネーシステム系
かつて流行した〇〇〇〇〇投資法に代表される一回一回のベットで賭け金をコントロールしていく方法です。
たいていは追い上げ法といわれるものです。負けるごとに賭け金を2倍にしていくマーチンゲール法が基本となっています。〇〇〇〇〇投資法もその亜流といえるでしょう。
ご興味のある方は、「オンラインカジノ攻略-フルーツオブウィズダム-システム戦法編」をご覧願います。そこに考えられる得るマネーシステムについの考察を記載させていただいています。
結論として、いかなるマネーシステムも理論上ハウスエッジを凌駕することはできません。つまりマネーシステムを駆使して儲けることは理論上不可能ということです。すなわちマネーシステムは必勝法・攻略法にはなり得ないのです。
たまに成功することはあっても、プレイヤー総体でみれば、マネーシステムを使って全員がプラスにすることは理論上あり得ないことです。そうでなければカジノは営業を続けられませんから。
(5)カウンティングを使う
ブラックジャック(他にバカラ)には、カウンティングと呼ばれる必勝法があります。このカウンティングは真の意味で必勝法で、僅かではありますが期待値を100%以上に引き上げることが可能です。
このため、ランドカジノにおいては、ブラックジャックのルール変更、さらにはカウンターの排除まで事態が進みました。今では、ランドカジノにおいてカウンティングを行うのは困難になっているようです(不可能ではないらしいです)。
カウンティングの肝は、ブラックジャックの非独立事象性にあります。ブラックジャックでは、使用したカードは次のゲームでは使用されません。このため、残りカードにAや点カードが多く残っていればプライヤーに有利、逆に5とか6とかのカードが多く残っていればプレイヤーに不利になります。
問題は、オンラインカジノにおいて、この非独立事象性が担保されるかということですが、多くのカジノでは担保されていません。
と申しますのは、まず毎回シャッフルしてしまえば、すべてのゲームは独立事象になります。つまりカウンティングは無効になります。
次にたとえ非独立事象であっても、デック数を多くしたり、またシャッフルする間隔を短くしてしまえば、カウンティングはほぼ意味をなしません。
以前、あるカジノにカウンティングの有効性に聞いたことがありますが、「ペネトレーションが〇/〇なので、カウンティングしても無意味でしょう。」と回答されたことがあります。
※ペネトレーション(PEN)とは、どれくらいまでカードを使うとかいうカードカットの深さのことです。たとえば、PEN1/2であれば、使用されるカードの1/2を使うということです。1/2に達したら、新たなカードでプレイ開始となります。
数年前、別のあるオンラインカジノでは、カウンティングは有効だったようです。しかし、現在では、既にカウンティング対策を講じたという話を聞いています。
なお、カウンティング及びベットを自動で行ってくれるソフトウェアまで販売されているようです。
ですが、ソフトウェアを使用した場合、ロボットプレイとみなされて、それまでの賭けが無効になり、残高没収の上でアカウントロックという憂き目に遭うかもしれません。自動ソフトを使用するのであれば、そういった危険を覚悟しておいた方がよいでしょう。
(6)乱数発生のメカニズムを攻略する
たとえばゼロが一つのルーレットで200回連続で出ない数字があったとします。
では次のスピンでその数字が出る確率はどれくらいでしょうか。
答えは37分の1です。
各スピンは独立事象ですから、以前行われたスピンは次のスピンに影響を及ぼしません。たとえ200回連続で出ない数字があっても次のスピンで出やすくなるわけではありません。
オンラインカジノの場合、乱数発生にはランダムナンバージェネレーター(RNG)を使用します。このRNGについては、テクニカルシステムズテスティング(Technical Systems Testing=TST)などの検定機関が、本当にRNGがランダムに数字を発生させるかどうか厳しくテストを行っています。
RNGは、ランダムに数字を発生させるのに種(Seed)を使用します。種にいろいろ演算を施して乱数を発生させるわけです。簡単なRNGの例でいえば、現在時刻を種に使います。現在時刻は刻々と変化するので、演算式は同じでも異なる結果になるわけです。
もちろんRNGの種と演算式は、単純なものでありません。企業秘密なので明らかになることはないでしょうが、複数の種を使っているでしょうし、また演算式も相当複雑になっていることでしょう。
RNGの鍵となる種ですが、現在時刻などの誰でも分かるものではなく、RNG開発チームにしか分からない種を使っていることも考えられます。それも定期的に入れ替えているかもしれません。
つまりRNGは一般人が分からないほどに精巧に作られているわけです。
乱数発生のメカニズムを攻略する方法では、それを逆手にとります。精巧に作られているがゆえの弱点とは何でしょうか。
ランダムに数字が発生するということはいつかはすべての数字が出ることになるはず、よって逆にある数字がずっと出ないのもおかしいのではないか、そう考えるのです。
だからこそ、たとえばルーレットで200回連続で出ない数字があった場合、その数字に賭け続けることに合理性があると考えるわけです(回数が200回かどうかは別として)。
具体的には、まずルーレットを空スピンさせます。200回かどうかは分かりませんが、ある一定回数出ない数字があったら、その数字に賭け続けます。その数字が出れば36倍の配当をもらえるので、小さい賭け額に対して大きな配当を獲得できてコストパフォーマンスがよかったということになります。
中には自動的に上記のことを実行するソフトウェアまで販売されているかもしれません。自動ベットソフトウェアを使えば、自動的に利益が増えていく・・・・・そんな夢物語が実現するのでしょうか。
しかし、そんなにうまくいくことはあり得ないと言ってよいでしょう。確かになるほどと思わせるかもしれませんが、RNGについては何ら分からない以上、200回連続で出ない数字がその後何回以内に出るかどうかは誰も分かりません。未来永劫出ないとは言えませんが、いつ出るかはやはり分からないのです。
運よく出ることがあっても、それは単なる偶然です。決して乱数発生のメカニズムを攻略する方法の有効性が証明されたわけではありません。
なお、自動ベットソフトウェアを使った場合、ロボットプレイとみなされて、それまでの賭けが無効になり、残高没収の上でアカウントロックという憂き目に遭うかもしれません。自動ソフトを使用するのであれば、そういった危険を覚悟しておいた方がよいでしょう。
(7)プログラムの欠陥をつく
ごくまれですが、プログラムに欠陥があることがあります。たとえば、負けたのにベット額が消えないということが過去にあったという噂を耳にしたことがあります。
もちろんこういうプログラムの欠陥をついて勝っても、その勝ちは無効にされます。さらに残高没収の上でアカウントロックになるかもしれません。
万が一、プログラムの欠陥だと思われる事態に遭遇したときは、速やかにカジノサポートに連絡しましょう。
それに不正を使って勝っても、後ろめたいだけです。